製品と素材

01-Cover-1920x1080

責任ある素材

サルヴァトーレ フェラガモの素材に対する情熱は、1920年代の早い時期から彼の仕事を常に支えていました。

創業者は、ラグジュアリービジネスに不向きなたいへん質素な素材でさえ、素材と結びついたアイデアを技術的にも革新的にも際限のない能力で推進させ、素晴らしい創造的な素材に変えることができたのです。

当社は近年このビジョンを統合し、循環型経済の促進を焦点に、責任のある革新的で高品質の素材を導入し、オーガニックのコットンとシルク、そしてナイロン、ウール、カシミア、シルクなどのリサイクルあるいは再生された素材を起用した製品の製造をスタートさせました。

このイノベーションは環境への影響を抑えた認定製造プロセスの導入も含んでいます。

02-ResponsibleMaterials-1160x773

EARTH TOP HANDLE BAG

アース トップハンドルバッグは、アイコンとして愛されてきたトップハンドルバッグを再解釈。アースデイ2021を記念して、プレステージな「フェラガモズ クリエイションズ コレクション」から、世界限定500個のリミテッドエディションとして発表いたします。

バッグはボディ部分にFSC(森林管理協議会)認証コルクを使用しており、伐採時に木に害を与えない天然で再生可能な資源から出来ています。さらに、ライニングには天然の生分解性素材である純粋リネンを、ジップや糸には100%リサイクルで認証済ポリエステルを、そして着色には水性の処理を施し仕上げられています。

また、アース トップハンドルバッグは、バッグの製造時に発生するCO2排出量を定量化し、環境影響補償プロジェクトを支援し、このバッグを「カーボンニュートラル」にすることで、ISO14067 (プロダクト カーボン フットプリント) の認証を受けています。このプロジェクトでは、算定されたCO2排出量に基づき、PEFC森林認証プログラムにて認証されたトスカーナ州(グロッセート県パガーニコ村)のコルク樫の森林保護プロジェクトを支援し、環境への影響をオフセットしています。

F-80 SKELETON

サルヴァトーレ フェラガモは、2021年、持続可能な環境への責任ある取り組みの一環として、メンズウォッチ F-80 スケルトンの新しいモデルを発表しました。

このモデルでは、ベルトストラップが環境への影響が低い素材から作られています。まず、ベルト内側はFSC認証コルクで覆われ、ベルト表地は再生PET素材、さらに子穴のカバーにはベジタブルタンニンレザー(植物性なめし革)が使用されています。

また、責任ある素材の選択は、パッケージのデザインにまで行き届いています。外装箱にはFSC認証紙、ケース外部には再生PET繊維生地や木材をメタルパーツと共に使用し、ライニングにはヘンプやブーレットシルクを採用しています。更に時計をサポートするウォッチピローは、100%サトウキビから採取されたバイオプラスチックにより作られています。

サルヴァトーレ フェラガモは、ISO14067 (プロダクトカーボン フットプリント)の必要基準に基づき、F-80 Skeleton が環境へ与える影響をCO2排出量の定量化により算定。この数値を、フィリピン最大級の風力発電所となるブルゴス風力発電所の建設支援により相殺しています。

このプロジェクトは、クリーンで再生可能なエネルギーの大規模発電により大気へのCO2排出量を減少させるだけではなく、地域のコミュニティーに対する雇用促進と具体的な経済チャンスをも生み出すことが期待されています。

VIVA バレリーナシューズ

サルヴァトーレ フェラガモは、アイコニックなVIVAシューズモデルについて、企画段階から製品の製造、そしてストアへ供給されるまでに環境へ及ぼす影響を、ISO 14067規格 − 製品のカーボン・フットプリントで定められた条件に従って計算することを決めました。

当社は、この計算に基づき、環境へ及ぼす影響をインドの風力発電所を支援することで相殺しています。

責任あるVIVA

2021年、アイコニックなVIVAバレリーナフラットシューズが、環境への影響を抑えた素材とブランドのアイコンの組み合わせによって、洗練されたフェミニンなデザインで新たに解釈されました。

バレリーナフラットシューズの新しいバージョンへは、リサイクルされたコットンとポリエステル繊維、生分解性プラスチック、そして天然ゴムが取り入れられています。

05-ResponsibleVivaBalletFlat-773x773
03-42Degrees-1920x1080

42 DEGREES カプセルコレクション

2019年、サルヴァトーレ フェラガモは、太陽光線が42度の角度で水滴を照らす時に発生する自然現象である虹、そして1938年に制作されたアイコニックなサンダル「レインボー」へのオマージュとして、「42 Degrees カプセル・コレクション」を発表しました。

フェラガモの二人の若いデザイナーによってデザインされたこのコレクションは、サルヴァトーレ フェラガモの若いクリエイターたちが参加した、サステナブル・シンキング・プロジェクトに関連した社内コンペティションの成果です。

カプセルは、メンズとウィメンズの二足のスニーカー、リュックとショッピングバッグから構成され、ウェットホワイトクロームでメタルフリーのなめし革、天然ゴム、サルデーニャ産コルク、オーガニック繊維とリサイクル糸のフスベットといったサステナブルなイタリア産の素材が使われています。コレクションは、素材集めから最終工程までイタリア国内で行い、伝統と革新を融合しながら、また、トレーサブルな製造工程を保証し、販売されました。

05-RainbowFuture-1920x900

レインボー・フューチャー・サンダル

レインボー・フューチャーは、サステナビリティのコンセプトからインスピレーションを得た、サルヴァトーレ フェラガモのサンダルです。

このモデルは、サルヴァトーレ フェラガモのアイコンのひとつで1938年に女優ジュディ・ガーランドのために作られた伝説のレインボーサンダルから生まれ、メイド・イン・イタリーの伝統とサステナビリティへのブランドの取り組みを称えています。

フェラガモズ クリエイションズ コレクションから世界限定100足の限定商品として製作されたレインボー・フューチャーは、手でやすりをかけた本物の木材のウェッジヒールを手編みのオーガニックコットン(厳格な環境社会基準、GOTS − オーガニックテキスタイル世界基準より認証)でくるみ、二酸化炭素の排出あるいは水の消費をせずにレイヤーテック技術で完成させたレザー製のインナーソールで仕上げられています。

レインボー・フューチャーは、製品の実現までに必要とする排出量の計算が可能であること、また、森林再生のプロジェクトを介してそれを相殺し、カーボン・ニュートラルのプロジェクトとなることで、ISO 14067認証を取得しました。
そのため、サルヴァトーレ フェラガモは、ツリードームのサポートを利用し、環境を尊重したメソッドを起用しサステナブルな高品質の農産物の生産を行う環境の下、カターニャ市近郊の田園へ100本のオレンジの木を植林しました。

付属する証明書に記載されるコード番号が、それぞれの木と1足のレインボー・フューチャーを固く結びつけるでしょう: サルヴァトーレ フェラガモがシューズの購入者へ贈る、貴重でささやかなプレゼントです。

06-RainbowFuture-1160X773
07-RainbowFuture-1160X773
09-OrangeFiber-960X1280

オレンジファイバー・カプセルコレクション

2017年、二人の若いシチリア人が柑橘類の廃棄品からビタミン繊維を開発し設立した画期的なスタート・アップ「オレンジ・ファイバー」とのコラボレーションにより、サルヴァトーレ フェラガモはウィメンズ ウェアのサステナブルなカプセル・コレクションを発表しました。オレンジ・ファイバーは、イタリアの柑橘類加工産業が毎年生み出す副産物の再利用により、サステナブルなテキスタイルと、サルヴァトーレ フェラガモのクリエイティビティ、イノベーション、エコ・サステナビリティの要求に応えるアイテムを生み出したのです。

アップサイクル

サルヴァトーレ フェラガモ グループは、環境への影響を削減し、自社製品のライフサイクルを延長するために取り組んでいます。また、循環型経済の観点から、産業廃棄物の再利用を推進するために地方の事業とのコラボレーションに着手しました。

サルヴァトーレ フェラガモ ミュージアムで開催された、「サステナブル・シンキング」展を機に、サン・パトリニャーノ・コミュニティとコラボレーションをスタートさせました。

コミュニティの織物工房へ通う少女たちは、フィレンツェのフェラガモ・ブティックのウィンドウのために、通常であれば処分されるサルヴァトーレ フェラガモの廃棄素材を縦糸と横糸として活用し、綴織りの異なったテクスチャによる11枚の大きな布を作り上げました。彼女たちは、職人技術の鑑定、技術の研究、美しさへの献身と姿勢を証言する、11のコンビネーションを実現したのです。

サルヴァトーレ フェラガモは、2019年より新しいファッションビジネスのモデルを推進し、数々のイニシアチブを通じて信頼を回復し、自立性と経済的、社会的、精神的に悪条件にある人の能力を高める、フィレンツェの協同組合フロ・コンセプトを支援しています。

このコラボレーションの一環としてフェラガモは、小物やさまざまな製品の製作のために、あまり使われることがなく処分される予定であった1000mの素材をフロ・コンセプトへ寄付しました。

2020年、サルヴァトーレ フェラガモは、フェラガモ財団を介して、子ども支援の象徴でありユニセフ・イノチェンティ・リサーチ・センターの本拠地である、インスティテュート・デリ・イノチェンティへ、処分予定であった2800mを超える素材を寄付しました。

寄付された素材は、インスティテュートの裁縫工房で活用されました。母親たち、そしてボランティアたちが、デリ・イノチェンティ・ミュージアムのブックショップで販売された一連のショッピングバッグを作り、そこから得られた利益は、家庭的なホスピタリティ、教育機会、養育が必要な未成年の子供を抱える片親家庭を対象にした社会的包括トレーニングの支援やこれらの有効なバランスを保証する目的で創設されたロンディーニ・プロジェクトの支援へ使われます。


06-04-Upcycle-872x1160
03-FootiprintCommitment-960x1280

アニマル・ウェルフェア

環境と生物多様性を尊重してのみ製品が評価されることを認識するサルヴァトーレ フェラガモ グループにとって、サプライチェーンに沿った動物福祉へのアプローチは不可欠な問題です。

取り組みを形にするため、2019年、当グループは、すべてのサプライチェーンが正当な行動を取り入れることを確約するための、
アニマル・ウェルフェア・ポリシーを作成することを決定ました。

このポリシーは、最低条件、認定、標準、連携、戦略そして動物福祉を確約するための優先的な供給源を定義しています。

11.Report-1920x700

2020年
年次報告書