環境

OPERATING EFFICIENTLY LOOKING TO THE FUTURE

サルヴァトーレ フェラガモは、持続可能性を常に開発ポリシーの中心に置いてきました。

当グループは環境を守るために、企業活動による環境への影響を減少させる戦略とイニシアティブを通じて、環境保護と監視に対してポジティブな方法で貢献することを目標としています。

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OUR ENVIRONMENTAL COMMITMENT

サルヴァトーレ フェラガモは、環境への取り組みの一環として、様々な物流プロバイダーとカーボンニュートラル・プロジェクトを介して、製品の配送から発生するすべてのCO2排出量を相殺するパートナーシップを結びました。具体的には、アメリカ合衆国のオンラインストアから購入された商品に関してはUPS社と、そしてヨーロッパのオンラインストアから購入された商品に関してはDHL Express社と提携しています。

サルヴァトーレ フェラガモは2016年より、イタリア国内の設備に対し、CO2排出量報告書に関連したISO 14064認証、および、環境管理システムを規定するISO 14001認証を取得しています。さらに、オズマンノーロ市所在の施設に対し、より効率の良い持続可能なエネルギーの使用を保証するISO 50001認証を取得しました。

当社は2017年より、透明性とCO2排出量の計算を促進するために、気候変動CDP調査へ自主的に参加しています。サルヴァトーレ フェラガモは2021年、排出量の削減への行動、気候変動に関連するリスクの軽減、低炭素経済の開発が評価されAスコアを獲得し、CDPの権威ある「Aリスト」へランクインされました。さらに、サルヴァトーレ フェラガモは、2021年のCDP調査に基づき、2021年CDPサプライヤー・エンゲージメント・リーダーボードに選出され、サプライヤー・エンゲージメント・レイティングにおいて「A」スコアを獲得しました。これは、気候変動の問題へサプライヤーを関与させる能力に対し評価を得た企業を称えるランキングです。

当社は、持続可能性戦略の1つとして、サステナブルな移動に関するリサーチへも取り組んでいます。社員の移動方法の適正化を行い、例えばカーシェアリングやカープーリングなど、環境への影響を減少させる行動を特定する作業も実施しています。これに関連し、当社は2021年、コーポレイト・モビリティ・サービスの提供に特化した、BMWグループ傘下のAlphabet社とパートナーシップを結び、CO2排出量削減のために、社用車両150台以上をプラグインハイブリッドカーあるいはEVへ変更しました。

SCIENCE BASED TARGETS

気候変動による損害影響を避けるために必要な脱炭素化基準に従い、持続可能性に関する取り組みを促進するため、サルヴァトーレ フェラガモ グループは、サイエンス・ベースト・ターゲッツ・イニシアティブによって認められた温室効果ガス(GHG)の排出量を削減するための2つの科学的目標を設定しました。

  • 2029年までに、スコープ1、スコープ2のGHG排出量を、2019年に対して42%削減する。
  • 2029年までに、物品とサービスの購入、移動と分配に由来するスコープ3のGHG排出量を、2019年に対し42%削減する。

CDP(国連グローバルコンパクト)、ワールド・リソース・インスティチュート(WRI)、世界自然保護基金(WWF)によって設定されたサイエンス・ベースト・ターゲッツ・イニシアティブは、企業の目標を独自に評価し、サイエンス・ベースト・ターゲットの定義の範疇でベストプラクティスを促進しています。

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OPERATING EFFICIENTLY LOOKING TO THE FUTURE

サルヴァトーレ フェラガモは、持続可能性を常に開発ポリシーの中心に置いてきました。

当グループは環境を守るために、企業活動による環境への影響を減少させる戦略とイニシアティブを通じて、環境保護と監視に対してポジティブな方法で貢献することを目標としています。

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生物多様性

Salvatore Ferragamo(サルヴァトーレ フェラガモ)グループは、生物多様性の保護と促進が、環境責任と常にブランドを特徴づけてきた「メイドインイタリー」の促進に対するアプローチの特徴的な要素であると確信します。 生産活動自体が、本質的に自然資本と接続しそれに依存するという認識の中で、グループは2020年、生物多様性への宣言を通じて、天然資源の保護と促進へさらに取り組むことを決定しました。 宣言は、価値連鎖全体で環境への影響を最小化する戦略の開発とイニシアチブを通じて、環境保護への積極的な貢献を目的とする、生物多様性保護の分野におけるグループの取り組みを正式化します。

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CIRCULAR ECONOMY

ブランドの循環型経済への取り組みは、あらゆる面から推進されています。コレクションへの循環可能な再生された素材の導入や、消費後認証素材によるパッケージの使用を始めとし、古くなった素材の寄付やアップサイクル、そして再生可能なエネルギーの消費を今後数年間に強化していく方針に至るまで、様々なアプローチがなされています。
新しい繊維産業を創り出すため、循環型経済の原則で必要とされるコラボレーションとイノベーションを刺激する目的で、2017年11月、サルヴァトーレ フェラガモ グループは、革新的で持続可能なプロジェクトの促進を目的としたアライアンスが承認する「循環型経済のための宣言」へ署名しました。
「メイド・イン・イタリー」として国際的に名が知られている異なるセクターの企業が参加するこのアライアンスは、コラボレーション、製品寿命の延長化、エネルギーの再利用、再生可能な資源の再活用をベースとした、ビジネスモデルの開発を推進します。
2018年初版発表の後、アライアンスは循環型経済を企業ポリシーの中心に据え、2020年に公約を更新し、改訂版ポジション・ペーパーを発表しました。そこでは、優先されるべき行動と有益な実績が特定され、イタリア国内の循環性を推進するための具体的な提案がなされています。

認定パッケージ

サルヴァトーレ フェラガモ グループは、責任あるビジネス経営を行なうために、紙とプラスチック素材の消費削減へ特に力を注いでいます。店舗活動に必要とされる紙製パッケージに関して、サルヴァトーレ フェラガモ グループは、森林の正しい管理と製品のトレーサビリティを証明する、森林管理協議会(FSC)から認定される紙素材を優先的に使用しています。FSCのロゴは、製品が持続可能性の原則に基づいて管理される森林に由来する原料から作られていることを保証するものです。「メイド・イン・イタリー」であるだけでなく、完全なリサイクルおよび生物分解を可能にするアイコニックな赤いパッケージは消費後再生素材から作られており、70%が再生繊維、残りの部分はエコロジーなプロセスにより加工されたECF(無塩素漂白)セルロースで構成されています。より持続可能なラグジュアリーを促進し、使い捨てプラスチックの使用を排除するために、当グループは2020年、ハンガー、ポリ袋、ラベルを、バイオプラスチックとリサイクルされたあるいはリサイクル可能なプラスチックへ段階的に替えていく工程に着手しました。バイオベースで作られたバブルラップとFSC認証を取得した78%リサイクル紙など、イノベーティブで環境への影響が少ない素材は、オンラインストアから購入される商品の梱包へも導入されています。

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ISO 14001
すべてのオフィスとイタリア国内のブティックへの認証
ISO 14064
すべてのオフィスとイタリア国内のブティック、サルヴァトーレ フェラガモ ミュージアムへの認証
ISO 50001
フィレンツェ郊外のオスマンノーロにあるサイトへの認証
100%
イタリア国内の再生可能な電気エネルギー

OUR PLACES

環境保護に対するサルヴァトーレ フェラガモ グループの取り組みは、サステナビリティを常に高める方法によりオフィスの管理と開発を実践していることからも見てとれます。

長年にわたり当グループは、環境を管理し尊重する視点から、この取り組みをブティックへも広げながら、オフィスへの環境に関する主要な認証を取得する措置を講じてきました。

さらに、イタリア国内のオフィスに関しては、再生可能エネルギーを100%利用し、エネルギー効率の観点から、オズマンノーロに所在する建物では、ビルディング・マネージメント・システム(BMS)を活用したコンピューター管理システムを用い、機械と電気システムのコントロールとモニタリングを行なっています。

イタリア、フレンツェにあるオズマンノーロの社屋は、LEEDプラチナ認証を取得した新しい物流センターのオープニングに代表されるように、いくつかの改築が行われてきました。約8千平米の広さを持つ公園の新設、そして、持続可能性の視点から行われたLEEDプラチナ認証を取得したMビルディングの改築では、新しいマノーヴィア工房と歴史資料館がその中に移築されています。

また、サステナブルな規格の中には、サルヴァトーレ フェラガモ ミュージアムも含まれています。活動に関連するCO2 排気量の計算を完了し、イタリアで初の環境保護企業ミュージアムとして、国際標準規格ISO 14064認証を取得しています。

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2021年
年次報告書